世那はぬいぐるみ、角屋はベンツ……入寮したオリックス新人選手の「こだわりの品」【どら増田のオリ熱コラム2016新春スペシャル】
オリックスの新人選手12名（育成含む）が9日神戸市内にある選手寮「青濤館（せいとうかん）」に入寮した。
2016/01/10
増田 晋侍
ノボリやマットレスも……
◆ドラフト8位 角屋龍太投手
「車を買いました」角屋の持参したこだわりの品はなんと車。新車のベンツだ。「フライパンは持って来なかったです」と語り報道陣を和ませたが、角屋の運転に同乗した由田スカウトは、「フライパンからベンツでお願いします」とジョークを飛ばしていた。
◆ドラフト9位 赤間謙投手
鷺宮製作所のピッチャー陣から送られたメッセージボードと、箭弓稲荷神社のお守りそして、モデル筧美和子さんのサインを持参。「アピールできることをやりたい。怪我はしないようにしたい」と語った。
◆ドラフト10位 杉本裕太郎外野手
報道陣の間で「面白い！」と盛り上がったのが杉本。杉本が持参したのは所属していたJR西日本輸送課が作ってくれたというノボリ。そして机の上に置かれたプロテイン容器には「我が生涯に一片の悔いなし」との文字が。これは漫画『北斗の拳』に登場するラオウの名言。ここから杉本の『北斗の拳』論が止まらず「プロ野球も修羅の国のようなもの」とまで語り、報道陣は終始爆笑ムード。ちなみに漫画は持参しておらず「近くの食堂に置いてあって北斗の拳を読むために通っていた」というオチだった。
◆育成ドラフト1位 塚田貴之投手
”ゆるキャラ”塚田はしっかりと期待に応えてくれた。持参したマットレスをベッドの上に敷くと腰枕を乗せて横になり寝顔を披露。「こういう写真を撮られることってないから変な感じですね」と寝ながら語り場を和ませたが「大学が終わって体のバランスを戻そうとチームメイトの紹介で買ったんですけど、もともと猫背だったので、身長が伸びた？って言われるくらい姿勢が良くなりました」と効果についても説明するのを忘れなかった。
◆育成ドラフト2位 赤松幸輔捕手
プロテインと野球用品を持参。写真にはないが友人から寄せ書きされたオリックスのユニフォームも部屋に飾られている。他の選手より先に入寮したため「寝起きで金子千尋さんと会ってビックリして（オリックスに入ったことを）実感した」とのこと。「これまで独立リーグだったので個人の練習ができなかった。ここは環境が凄くいい。走ることは覚悟してます」と笑顔で話した。
入団会見の時からまだ20日くらいしか経っていないが、各選手ともに凛々しい表情になっていたのが印象に残った。たまたま訪れていた駿太（退寮）が待機する報道陣を見て「いいなぁ。戻りてー！」と話していたが、セレモニー的な新人行事は入寮日まで。10日から新人合同練習がほっともっとフィールド神戸でスタート。春季キャンプに向けた熾烈な競争社会に揉まれていくことになる。
この中から多くのスター選手が生まれることを願ってやまない。