【ドラ1の知られざる苦悩】元阪神・的場寛一(3)戦力外通告のきっかけとなったケガの真相
2022/10/16
産経新聞社
「なんか違うチームを見ているような感じでした」
このシーズンの阪神は、プロ入り2年目の鳥谷敬を二番遊撃手に固定。一番の赤星憲広から始まる、鳥谷、アンディ・シーツ、金本、今岡誠という打線は破壊力があった。それを藤川球児、ジェフ・ウィリアムス、久保田智之の〝JFK〟が締めた。
2005年9月29日、阪神は甲子園での読売ジャイアンツ戦でセリーグ優勝を決めている。
的場はその試合を自宅のテレビで見ていた。
「阪神の優勝が近づき、家族は見て見ぬ振りをしてました。でも、この試合は見ておこうと思って、テレビをつけてました。自分の知っている選手ばかりではあるんですけれど、なんか違うチームを見ているような感じでした」
そして10月5日、戦力外通告を受けた。実働3シーズン、49打数7安打という成績だった。
(4)につづく
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CASE1 辻内崇伸(05年高校生ドラフト1巡目 読売ジャイアンツ)
CASE2 多田野数人(07年大学生・社会人ドラフト1巡目 北海道日本ハムファイターズ)
CASE3 的場寛一(99年ドラフト1位 阪神タイガース)
CASE4 古木克明 (98年ドラフト1位 横浜ベイスターズ)
CASE5 大越基(92年ドラフト1位 福岡ダイエーホークス)
CASE6 元木大介(90年ドラフト1位 読売ジャイアンツ)
CASE7 前田幸長(88年ドラフト1位 ロッテオリオンズ)
CASE8 荒木大輔 (82年ドラフト1位 ヤクルトスワローズ)