【ドラ1の知られざる苦悩】元ダイエー大越基(1)仙台育英との運命的な出会い
2022/10/17
産経新聞社
運命的な出会い
この竹田こそ、東北高校野球部を東北屈指の名門校へと鍛え上げた監督だった。竹田は85年から仙台育英に移っていたことを大越は知らなかった。
「練習見ていてアドレナリンが相当出ていたんでしょうね。立ち投げだったんですけれど、キャッチャーのミットがしなるぐらい速い球が投げられた。監督の顔をみたら、うわっみたいな感じになっていた。心の中で、来たーって言ってましたね」
竹田は大越を監督室に呼び寄せると、書類に連絡先などを書かせた。
「親父は、新幹線の時間がある、もう時間がないって言っていたんですけれど、ぶわっと書いて駅に向かいました」
家に向かう新幹線の中で大越は仙台育英で野球をやることを決心していた。
(2)につづく
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CASE2 多田野数人(07年大学生・社会人ドラフト1巡目 北海道日本ハムファイターズ)
CASE3 的場寛一(99年ドラフト1位 阪神タイガース)
CASE4 古木克明 (98年ドラフト1位 横浜ベイスターズ)
CASE5 大越基(92年ドラフト1位 福岡ダイエーホークス)
CASE6 元木大介(90年ドラフト1位 読売ジャイアンツ)
CASE7 前田幸長(88年ドラフト1位 ロッテオリオンズ)
CASE8 荒木大輔 (82年ドラフト1位 ヤクルトスワローズ)