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相思相愛の末…「希望球団」への入団を果たした5人(2)異例の担当スカウトがくじ引き

2022/10/18

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産経新聞社



プロ野球最新情報

 目前に迫っている2022年プロ野球ドラフト会議。今年は、多くの球団が1位指名を事前公表。それぞれの戦略が垣間見えている。これまで数多くのドラマを生んできたドラフト会議だが、近年は12球団OKの姿勢を示す選手が多い中、希望球団入りを果たした選手もいる。ここでは、意中の球団へドラフト1位で入団した現役選手5人を紹介する。

 

 

大瀬良大地


出身:長崎県
投打:右投右打
身長/体重:187cm/88kg
生年月日:1991年6月17日
経歴:長崎日大高-九州共立大
ドラフト:2013年ドラフト1位
 
 広島東洋カープのエースとして活躍する大瀬良大地は、3球団競合の末にカープ入りを果たした選手だ。
 
 長崎日大高校から九州共立大学に進学した大瀬良は、長身も活かした150km/超のストレートを武器にドラフト上位候補となった。その大瀬良の素材を買っていたのが、カープのスカウト担当を務めている田村恵氏だった。
 
 田村は、大瀬良の高校時代からドラフトで指名されるまで、その投球をチェックしていたという。高校ではほぼ無名の存在だったが、大学進学後は大学日本代表にも選ばれるなど、大きく成長を遂げた。
 

 
 そして迎えたドラフト当日、大瀬良には広島、阪神タイガース、東京ヤクルトスワローズが1位指名で競合。阪神、ヤクルトは当時の指揮官が抽選に臨む中、カープは田村がクジを引くこととなった。担当スカウトがクジを引くという球団初の挑戦で、見事に交渉権を獲得。大瀬良本人は、後にカープ入りを熱望していたことを明かしている。入団後は、ルーキーイヤーから2桁10勝を挙げ、新人王を受賞。その後はエース投手へと成長している。2021年オフにはFA権を取得したが、チーム愛を貫き残留した。



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