相思相愛の末…「希望球団」への入団を果たした5人(5)観戦時に「この球場でやりたい」
2022/10/18
産経新聞社
プロ野球最新情報
目前に迫っている2022年プロ野球ドラフト会議。今年は、多くの球団が1位指名を事前公表。それぞれの戦略が垣間見えている。これまで数多くのドラマを生んできたドラフト会議だが、近年は12球団OKの姿勢を示す選手が多い中、希望球団入りを果たした選手もいる。ここでは、意中の球団へドラフト1位で入団した現役選手5人を紹介する。
上茶谷大河
出身:京都府
投打:右投右打
身長/体重:182cm/83kg
生年月日:1996年8月31日
ドラフト:2018年ドラフト1位
外れ1位ながらDeNAベイスターズに入団し、エース候補と期待されている上茶谷大河は「縁」のあるベイスターズに入団を果たした選手だ。
東洋大学では成績を残せない期間が長く、大学4年になるまで0勝。しかし、大学4年の春に覚醒するとリーグ戦で6勝2敗、防御率2.29という成績を残す。MVPや最優秀投手に輝くだけでなく、東都大学リーグ新記録の1試合20三振を奪うといった活躍もあり、スカウトからの注目を集める存在となった。
上茶谷がベイスターズとの縁を感じたきっかけは、上茶谷自身が2018年に横浜スタジアムで試合を観戦したことにある。抑えを務める山崎康晃がマウンドに上がる際の一体感に興奮し、「この球場で野球をやりたい」と感じたという。
最終的には上茶谷の願いが叶い、ドラフト1位でベイスターズに入団。ルーキーイヤーには7勝を挙げる活躍をみせた。しかし、その後は3年間で合計6勝。悲願の優勝を果たすためには、上茶谷の爆発が欠かせないといえるだろう。