当代きっての「代打の切り札」は広島の小窪、ロッテの福浦、日本ハムの矢野
シーズンになると、「代打」の存在が不可欠になる。一打席の中で結果を出している「切り札」は誰か。
2016/01/17
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昨年は楽天の牧田が5割超
1月に入って、元広島東洋カープのスカウト部長だった村上孝雄氏がなくなった。村上氏は旧姓宮川。長嶋茂雄、野村克也と同学年の外野手だが「代打の切り札」として知られた。代打成績は通算で644打数186安打6本塁打118打点103四球、打率.289。安打数と打点はNPB史上1位だった。
代打はオールスター戦や各種のタイトル、賞にはほとんど縁がない。地味な存在ではあるが、一振りでファンに強烈な印象を残す。「代打の切り札」の称号がつくような打者になれば、登場しただけで拍手がわく。
昨年のセ・パ両リーグの代打成績5傑。
パリーグ 起用数15回以上
1.牧田明久（楽天）12打数7安打0本塁打1打点 .583
2.竹原直隆（オリックス）14打数5安打1本塁打6打点 .357
3.ウィーラー（楽天）15打数5安打1本塁打4打点 .333
4.井口資仁（ロッテ）25打数8安打0本塁打10打点 .320
5.大崎雄太朗（西武）26打数8安打0本塁打5打点.308
5.高田知季（ソフトバンク）13打数4安打0本塁打1打点 .308
セリーグ 起用数20回以上
1. 藤井淳志（中日）28打数12安打0本塁打6打点 .429
2. 高橋由伸（巨人）38打数15安打1本塁打9打点 .395
3. 荒木雅博（中日）21打数8安打0本塁打1打点 .381
4．小窪哲也（広島）50打数19安打1本塁打15打点 .380
5．赤坂和幸（中日）22打数8安打0本塁打5打点 .364
DHのあるパリーグは代打の起用数がセよりも少ないため、基準とする起用数も変えた。
打点はパでは井口の10打点、本塁打は日本ハム、大谷翔平の2本がトップ。
セでは打点は小窪哲也の15打点、本塁打はDeNA、後藤武敏Ｇ．の3本がトップだ。
この顔ぶれが現在の主要な代打だといえる。しかし、代打成績は毎年顔ぶれが変わる。
2014年はパはソフトバンクの吉村裕基の.500、セは広島の鈴木誠也の.409が1位、2013年はソフトバンク、ペーニャの.385、セは巨人、矢野謙次の.358がトップだった。