新外国人野手、有望株は阪神のヘイグとロッテのナバーロ、オリックスのボグセビック【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は新外国人(野手編)についてだ。
2016/01/14
パリーグ各球団はさらに選手の補強に動く可能性
年が明けて各球団、新人合同練習や選手それぞれの自主トレが始まっている。外国人選手は今季もかなり顔ぶれが変わった。未確定要素もあるが、現時点での各球団の外国人野手の陣容は以下の通りだ。
まずはパリーグ。
ソフトバンクはMLBへの移籍を目指している李大浩の去就がなかなか決まらず、球団側は新しい条件を提示した。来日後はほとんどの試合に出場し、4シーズンとも打率.282越え、出塁率は.362以上と安定感があり、戦力として計算できるだけにソフトバンクとしては何としても引き止めたいところではある。引き止められなかった場合には、新外国人の獲得に動く可能性もあるだろう。
クルーズの巨人移籍とハフマンの放出で外国人野手がデスパイネ1人になったロッテは1月13日にナバーロを獲得。ハーミッダの放出でレアードだけになった日本ハムも今後、外国人選手の獲得に動く可能性がある。
西武もエルネスト・メヒア1人だが、すでに外国人投手を3人抱えている。オリックスは3人の野手を放出し、新外国人ブライアン・ボグセビックとブレント・モレルの2人を獲得。楽天は新外国人ジャフェット・アマダーを獲得した。
つづいてセリーグだ。
14年ぶり、7度目のリーグ優勝を果たしたヤクルトは、ラスティング・ミレッジ、ミッチ・デニングの2人を自由契約としたため、野手の外国人枠はウラディミール・バレンティン1人となった。
高橋新監督とともに4年ぶりの日本一奪回を目指す巨人は、ロッテからクルーズを獲得し、ヤンキースにいたギャレット・ジョーンズとも契約した。さらに、アブナー・アブレイユを育成枠で獲得している。
阪神はマット・マートンの代わりに内野手のマット・ヘイグを獲得、広島は中日からエクトル・ルナを獲得し、さらに新外国人のジェイソン・プライディと契約合意した。
ルナを放出した中日は、ダヤン・ビシエドを獲得し、DeNAは、攻守に活躍したホセ・ロペスが残留するも、ジェイミー・ロマックを獲得した。