キャプテンの内川も期待。ホークス・上林、1軍定着への課題
ホークスの厳しい外野手争いに、3年目の若鷹が加わる。昨年2軍で首位打者に輝き、1軍でも鮮烈なデビューを果たした上林誠知だ。
2016/01/14
具体的な課題とは?
◆打率.318(2軍.334首位打者)
「追い込まれてから変化球も狙ったが、当たらなかった」と、2軍では対応できるボールも、1軍の投手を相手にすると思うように打たせてもらえなかった。最もこだわりたいのは「打率」という若きヒットメーカー。打席内で冷静にベストな選択ができるようになるかもポイントとなる。
◆出塁率.333(2軍.372)
ロッテとのクライマックスシリーズ初戦、延長10回の先頭打者として振り逃げを記録。チームはそこからチャンスを広げ逆転に成功した。「変化球を狙っていけ」と指揮官から指示を受け打席に立つも、ヒットという形では結果を出せなかった。出塁したものの「本来は二塁まで行けたのに」と反省。
◆盗塁0・盗塁死2(2軍16最多盗塁・盗塁死5)
ウエスタン・リーグではタイトル獲得となる16個をマークするも「物足りない」と満足はしていない。1軍では「走りたい思いが出すぎてしまった」と2回刺されてしまった。今シーズンは盗塁数を伸ばすことも課題の一つ。
外野手争いは今年もし烈だ。トリプルスリーの柳田悠岐は確定。
長谷川勇也の復帰、内川と中村晃の内外野ともに就く可能性、走れる福田秀平の存在。そこに割って入るには相当な覚悟と技術が必要となる。
「体幹を鍛えるなど、技術的にもレベルアップしないと1軍では通用しない」と自負している。伸びしろは十分、むしろ誰よりも持っているかもしれない。
1軍定着と言わず、レギュラー奪取を期待したい。