内海・大竹・西村は復活なるか?由伸巨人の命運を握る、働き盛りの30代トリオ
2016年、巨人にとってやはり投手陣のデキが大きなポイントになる。
2016/01/15
崖っぷち組がチームを救った2015年
これほど急激な世代交代は、巨人の長い球団史でも珍しい。
昨季12球団トップのチーム防御率2.78、リーグ最少の443失点を記録した投手陣。
その立役者はそれぞれ「今シーズン結果を残さなきゃ未来はない」という立場の選手たちだった。
なかなかメジャーに定着できず、日本球界にやってきた27歳マイルズ・マイコラスと29歳アーロン・ポレダはもちろん来日1年目から勝負。
3・4月度月間MVPに輝いた高木勇人も26歳のオールドルーキーなのでボヤボヤしている時間はない。
全員崖っぷちの中、マイコラス、ポレダ、高木勇はそれぞれローテに定着し、3人で合計30勝を挙げる活躍を見せた。
そして先発でなかなか結果を残せず、クローザーに転向した澤村拓一は60試合に登板し、36セーブをマークした。
環境を変えた新入団組や、配置転換で再出発を誓った男たちの意地。
投手陣は一気に若返り、1軍登録投手で30代は山口鉄也とスコット・マシソンのみという時期もあったほどだ。
誰かが活躍すれば誰かがポジションを奪われるプロの世界。
世代交代の波に飲まれ、原巨人を支え続けた多くのベテランたちが出番を失った。
久保裕也や青木高広といった中継ぎ投手は戦力外。
杉内俊哉は右股関節を痛め長期離脱、投手陣のリーダー内海哲也は故障と不調に苦しみ2勝止まり。
巨人移籍2年目の大竹寛も3勝、元セーブ王の西村健太朗もわずか1試合の登板に終わった。
彼ら30代のベテラン選手にとって、監督が代わる2016年は己の野球人生を懸けた1年になるだろう。