日本シリーズに行けば”優勝”…?プロ野球、今世紀最高の「短期決戦の名将」5人。ポストシーズンに強い監督たち
2022/10/22
産経新聞社
中嶋聡
【ポストシーズン通算成績】
2021年:4勝4敗1分(日本シリーズ出場)
2022年:7勝3敗1分(日本一)
2023年:6勝4敗(日本シリーズ進出)
計:17勝11敗2分
勝率:.567
※アドバンテージ除く、CS出場年のみ
現役時代、工藤公康氏と並んでNPB最長となる29年もの一軍実働期間を数えた中嶋氏。工藤氏同様、第一線で培われた勝負勘は監督業にも生かされている。
中嶋氏は引退後、日本ハムの一軍バッテリー兼作戦コーチ、オリックスの二軍監督、一軍監督代行を経て、2021年シーズンから本格的にオリックスの監督として始動した。巧みな選手起用でオリックスに25年ぶりとなるリーグ優勝をもたらすと、チームはシーズン最終盤の勢いそのままに、CSファイナルステージでロッテを3勝1分(アドバンテージでの1勝を含む)で下し日本シリーズ進出を決めた。この年の日本シリーズは、史上初の「6試合連続2点差以内」「1点差ゲーム5試合」であったことから分かる様に、非常に僅差の戦いであった。
2022年は最終戦土壇場でリーグ連覇を決めると、CSファイナルステージでは4勝1敗と王者の貫禄を見せつけ、2年連続で日本シリーズ進出。頂上決戦でも1分2敗から怒涛の4連勝を果たし、26年ぶりの日本一に輝いた。
さらに、2023年もリーグ3連覇を達成。日本シリーズでは阪神に3勝4敗で惜しくも敗れたものの、黄金期と呼べる地位を築いた。
しかし、2024年はリーグ5位と低迷。シーズン終了後に中嶋監督は辞任を発表し、後任にチーム再建を託した。