DeNA再浮上のカギは新加入組。投手力・センターライン強化へ、ラミレス監督の起用法は?
2015年シーズンオフにDeNAはドラフト以外で4名の選手を補強した。
2016/01/15
ラミレス監督の采配・起用が大きなカギに
こう見るかぎり、もちろん大型補強ではないし弱点が解消されたとは思えないが、各選手が能力を発揮することができれば、勝利への大事なピースとなりうる補強なのかもしれない。ここは選手はもちろん、編成の腕の見せどころだ。
大成功と評されたドラフト組では即戦力として獲得した投手の今永昇太と熊原健人に期待が集まる。ただルーキーに関しては、育成も含め最初の起用がその後の方向性を決めてしまうこともあるので、首脳陣としては慎重に成らざるを得ない。昨年の山﨑康晃のような獅子奮迅の活躍を期待するには、あまりにも未知数である。
それはDeNAの投手力と並ぶウィークポイントであるセンターラインの補強を期待されて入団したショートの柴田竜拓と捕手の戸柱恭孝にしても同様だ。果たして、プロの壁を誰が一番早くぶち破ることができるのか。新戦力が補強となるのか、あるいは単なる補充になってしまうのかは、こればかりはシーズンが始まってみるまでは分からない。
若く将来性のある選手たち、バイプレーヤーとしてチームを支える中堅・ベテラン選手たち、そしてタイプの異なる外国人選手たち。DeNAらしい個性豊かな選手たちをいかに活用するかラミレス監督の手腕が問われるところ。他球団とくらべ選手層が薄いだけに監督の仕事としては難関を極めるが、そこも含めラミレス監督がどんな起用・采配をするのか楽しみである。
再び最下位からのスタート。
いずれにせよ新加入選手の動向がDeNAが再浮上のカギになることは間違いない。