東京ヤクルト・小川泰弘(171cm)「この身長だからより一層頑張らないといけない」|小さなプロ野球選手の履歴書
2023/02/09
産経新聞社
プロへの道を開いた、地道な積み重ね
成章高校でセンバツに出た時のピッチングを岸監督(当時)に見ていただいたこともあって、大学は創価大に決まりました。入学当初はランニングメニューについていくのが大変で、毎日胃が痛むというか、やっていけるのか不安に思う時期もありましたね。
大きなきっかけになったのは1年秋のリーグ戦後に行われた関東大学選手権です。当時のエースの方が故障して自分に登板が回ってきて、そこで東海大の菅野(智之・現巨人)さんと投げあって、完封勝利。これが大学で野球をやっていくことの自信になりました。
その後も地道に勝利を積み重ねていくことで、その自信が徐々に大きくなっていったと思います。最終的にリーグ戦で通算36勝(3敗)という結果を残すことができましたけど、慢心とか、勝って当たり前、みたいな気持ちはなくて、常にしっかり準備をして臨むことを考えていました。キツかったランニングもそうですけど、何事も地道に積み重ねていくことでクリアしていった、そんな大学4年間でした。