まだやれたんじゃ…現役最終年にも結果を残した6人(5)最後まで怖いバッターだった
2022/10/27
産経新聞社
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糸井嘉男や福留孝介など、今年も数多くの選手が2022年限りでユニフォームを脱いだ。引退を判断するタイミングは選手ごとで異なるものの、ファン目線では「もっと現役で活躍できるのでは」と思わせる選手もこれまでに数多く存在した。
そこで今回は、現役最終年に「まだまだ現役で見たかった」と思わせる活躍を見せた選手6人を紹介する。
阿部慎之助
出身:千葉県
投打:右投左打
身長/体重:180cm/97kg
生年月日:1979年3月20日
ドラフト:2000年ドラフト1位
「打てる捕手」の代表ともいえる選手が、ジャイアンツで活躍した阿部慎之助だ。
安田学園高校(東京都)から中央大学に進んだ阿部は、大学でも強打を活かして大活躍。2000年のシドニーオリンピックには大学生ながら代表として選ばれた。一時は野手転向という話もあったが、阿部自身は捕手にこだわりを持っていたこともあり、キャッチャーとしてジャイアンツに入団する。
2001年、阪神タイガースとの開幕戦では上原浩治とバッテリーを組んでプロ初出場。17-3で大勝を収めたジャイアンツの中で、阿部はタイムリーとなるプロ初ヒットを放つなど4打点。開幕戦から存在感を発揮した。
その後も活躍を続け、19年間で積み重ねた本塁打数は406。引退年以外のすべてのシーズンで2桁本塁打を記録した。引退となった2019年、ソフトバンクホークスとの日本シリーズで千賀滉大から豪快な本塁打を放った姿は、とても引退する選手には映らなかった。