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「1番・センター」奪取へ。オリックス駿太、山田とともに日の丸を背負う選手に【どら増田のオリ熱コラム #64】

オリックスの駿太にとって、2015年は1年間一軍に帯同しながらもレギュラーに定着できず、悔しさしか残らなかった。2016年、再び「1番・センター」の座をつかみにかかる。

2016/01/20

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「僕らしさを忘れていた」2015年

 2015年、オリックスで最も悩んでいた選手は駿太ではないだろうか。
 一に練習、二に練習、三も練習というくらい練習量は多いが、結果にはつながらなかった。
 それでも駿太は「練習は嘘をつかない」ことを信じて今日もバットを振り続けている。

「実力でいられたとは思ってないですね」
 プロ入りしてから初めて1年間抹消されることなく、一軍でプレーできたことについて聞いてみると、こんな答えが返ってきた。オリックスは昨年怪我人が続出。二軍との入れ替えが頻繁に行われたのは周知のとおりだ。「福良さんになってから、調子の良い選手が使われているので、ずっと一軍にいても僕じゃなくて二軍から上がってきた選手が使われるというのは、そういうことだと思います」――本人がそう冷静に分析したように、怪我で外野のポジションが空いても、昇格した宮崎や小田が併用して起用されるなど最後までレギュラーをつかむことはできなかった。

 ここ2年の成績は以下の通りだ。

2014年 127試合 打率.280(246-69)5本 30点 出塁率.332
2015年 135試合 打率.234(334-78)2本 31点 出塁率.294

 昨年よりも打席数が大幅に増えたこともあるが、夏の終わり頃に本人が「最低限」としていた打率.250にも届かなかった。

「もったいない1年にしてしまったなとか、いらなかった感情があったのかなとか思ったりしますけど、僕らしさを忘れてたのかもしれないですね」

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