先発課題の埼玉西武、郭俊麟への期待――”来日2年目の助っ人”として結果問われる1年
2016年、ライオンズの浮上のカギはいかに投手陣が整備されるかだ。中でも若手先発投手の台頭は必要不可欠だ。注目は「2年目」の、あの投手だ。
2016/01/19
真価を問われる2年目
ストレートとチェンジアップで緩急をつけたピッチングや、ピンチにも怯まないマウンド度胸は、台湾のアマチュア球界から高評価で入団してきただけのことを感じさせた。反面、調子の悪いときにどんなピッチングで凌ぐかは、まだまだ改良の余地がある。ストレートも140km台にとどまっていた。
このオフにはチャイニーズタイペイ代表としてプレミア12に出場し、イタリア戦で勝利するなど国際舞台で好投を見せている。迎える来日2年目のシーズンに向けて、西武と1800万円増の推定年俸3000万円プラス出来高払いで合意した。昨季の成績とアップ金額を考えると、2016年は「入団2年目の投手」としてではなく、「来日2年目の助っ人外国人」として期待されていると言えるだろう。
真価を問われる2016年、チームには郭俊麟を含む4投手と主砲のエルネスト・メヒアが外国人として在籍している。仮に郭俊麟が昨季のようなパフォーマンスに終わった場合、十分な出場機会を得られない可能性もあるのだ。
球団は長期的な目で契約しているとはいえ、今季もある程度の成績を残し、最低でも翌年への期待感を与える必要がある。大きな期待を背負う台湾人右腕にとって、プロ2年目は極めて重要なシーズンだ。