MLB入り熱望も…メジャー移籍が叶わなかった選手5人(3)侍ジャパン常連の“忍者”
2022/11/02
産経新聞社
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今オフも去就に注目が集まる選手が多くいるが、阪神タイガース・藤浪晋太郎はメジャーリーグ挑戦を希望。球団も容認したとの報道がなされており、新たなメジャーリーガー誕生が現実味を帯びている。一方で、過去にはメジャー挑戦を熱望するも、断念した選手も存在する。そこで今回は、MLB移籍が叶わなかった選手5人を紹介する。
菊池涼介
出身:東京都
投打:右投右打
身長/体重:171cm/71kg
生年月日:1990年3月11日
ドラフト:2011年ドラフト2位
数々の好守でファンを魅了している名手・菊池涼介。メジャーで躍動する菊池を見たかったという声も多い。
中京学院大学から広島東洋カープに入団した菊池は、入団2年目の2013年から正二塁手の座を掴んだ。同年は141試合に出場し、即戦力ともいえる存在感を放った一方、失策数19と守備面では安定感を欠いていた。以降は年々エラーを減らしていき、2016年には打率.315、181安打の成績で最多安打に輝くなど打撃面でも成長を遂げ、主力の仲間入りを果たした。
日本代表でも不動のセカンドとなり、2019年のWBSCプレミア12では大活躍。そして、同年オフにポスティングシステムによるメジャー移籍を表明した。移籍の可能性も十分に考えられたが、二塁手のFA市場が供給過多であったことや、打撃面での不安要素が大きいことなどを理由に移籍は実現しなかった。
これを受け、菊池は4年契約でカープに残留。今後も後輩の見本として、堅実かつ華麗な守備をたくさん見せてくれるだろう。