引退後も大活躍…東京大学出身の歴代プロ野球選手6人。東大からプロ入りした文武両道の選手たち
2022/10/28
産経新聞社
東大出身のプロ野球選手たち
東京ヤクルトスワローズの宮台康平投手が今季限りで現役を引退するとの報道が為された。今秋のドラフト会議では、東京大から、井澤駿介投手、阿久津怜生外野手の2人が志望届を提出したものの、指名を受けることはなく、来季から東大出身選手が姿を消すこととなる。今回は東京大学出身の歴代プロ野球選手全6人を紹介する。
新治伸治
投打:右投右打
身長/体重:181cm/80kg
生年月日:1941年7月31日
経歴:小石川高 – 東京大
通算成績:88試合(156回1/3)、9勝6敗、82奪三振、防御率3.29
新治は小石川高から東大に進学すると、東大のエースとして68試合に登板。在学中に東大が勝った試合、全試合で新治が勝利投手となった。
1965年に大洋漁業に入社すると、出向という形で子会社・大洋ホエールズに入団。東大野球部初のプロ野球選手として一歩を踏み出した。1年目から主に中継ぎとしてチーム3位となる40試合に登板。7月25日の広島戦に中継ぎとして登板し、プロ初勝利を記録した。10月18日のサンケイ戦ではプロ初完投を記録し、ジュニアオールスター(現フレッシュオールスター)にも選出されるなど、シーズン5勝(2敗)、防御率3.16を記録した。
翌年も37試合に投げ4勝(4敗)、防御率3.60と実力を示したが、その後は出場機会が減少し、実働4年でプロ野球から退いた。プロ通算9勝は東大卒の投手において最多勝利記録である。
その後は親会社・大洋漁業に復帰。職務の傍ら、大洋・横浜両球団にて非常勤取締役や球団顧問を歴任し野球界においても尽力した。