「二軍の帝王」では終われない…一軍の壁に苦しむ現役5人(3)ファームでは“無双”状態
2022/11/03
産経新聞社
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プロ野球の世界では、二軍では圧倒的な成績を残すも、一軍では実力を発揮できない選手がいる。大きな壁を乗り越えてブレイクを果たす例もあるが、多くが志半ばでNPBを去っている。今回は、「二軍の帝王」からの脱却を目指す現役選手5人を紹介する。
村上頌樹(阪神タイガース)
出身地:兵庫県
投打:右投左打
身長/体重:174㎝/79㎏
生年月日:1998年6月25日
経歴:智弁学園高―東洋大
ドラフト:2020年ドラフト5位
ファームでは無双状態となっている村上頌樹。今シーズンは飛躍が期待されたが、一軍先発陣の牙城を崩せなかった。
プロ1年目の2021年から二軍で好投を続けると、一軍で2試合に先発登板。しかし、防御率16.88と結果を残すことはできなかった。一方でファームでは、17試合(84回2/3)を投げ10勝1敗、勝率.900、防御率2.23と圧巻の数字。最多勝、最優秀防御率、最高勝率の投手三冠に輝いた。
先発ローテーション入りが期待された今シーズンだったが、一軍登板は0。二軍でアピールを続けていたが、防御率セ・リーグトップを誇る投手陣に食い込むことはできなかった。2022年もファームでは7勝3敗、防御率3.09の好成績。2年連続で最高勝率と最優秀防御率のタイトルを獲得した。
二軍では2年連続で優れた成績を残しているだけに、来シーズンは先発ローテーション入りへ大きな期待がかかる。