長い下積みを経て…「二軍の帝王」を脱却した現役5人。一軍の壁を乗り越えた選手たち
2022/11/04
産経新聞社
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プロ野球の世界では、二軍では圧倒的な成績を残すも、一軍では実力を発揮できない選手がいる。多くが志半ばでNPBを去っているが、大きな壁を乗り越えてブレイクを果たす例もある。今回は「二軍の帝王」を脱却し、飛躍を遂げた現役選手5人を紹介する。
塩見泰隆(東京ヤクルトスワローズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:179㎝/76㎏
・生年月日:1993年6月12日
・経歴:武相高―帝京大―JX-ENEOS
・ドラフト:2017年ドラフト4位
東京ヤクルトスワローズで不動のリードオフマンを担う塩見泰隆も、二軍の帝王から脱却した1人だ。
JX-ENEOS(現・ENEOS)2017年ドラフト4位でヤクルトへ入団。プロ1年目は二軍で打率.329、9本塁打、22盗塁。翌2年目も打率.310、16本塁打、23盗塁とファームでは圧倒的な成績を残しながら、一軍では打率1割台と結果を残せなかった。
2020年は初の開幕スタメンに抜擢されると、43試合出場ながら打率.279、8本塁打と飛躍の足掛かりを掴んだ。そして翌2021年に大ブレイクを果たす。開幕を「6番・中堅」で迎えると、シーズン途中からは1番打者に定着。140試合に出場し、打率.278、14本塁打、21盗塁をマーク。自身初のベストナインにも輝き、リーグ優勝と日本一に大きく貢献した。
今シーズンも打率.276、自己最高の16本塁打、24盗塁と昨年以上のパフォーマンスを発揮。走攻守に渡り安定した働きを見せ、リーグ連覇の原動力となった。