長い下積みを経て…「二軍の帝王」を脱却した現役5人(3)“再覚醒“を見せたプリンス
2022/11/04
産経新聞社
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プロ野球の世界では、二軍では圧倒的な成績を残すも、一軍では実力を発揮できない選手がいる。多くが志半ばでNPBを去っているが、大きな壁を乗り越えてブレイクを果たす例もある。今回は「二軍の帝王」を脱却し、飛躍を遂げた現役選手5人を紹介する。
堂林翔太(広島東洋カープ)
・投打:右投右打
・身長/体重:183㎝/93㎏
・生年月日:1991年8月17日
・経歴:中京大中京高
・ドラフト:2009年ドラフト2位
鯉のプリンス・堂林翔太は、プロ11年目に再ブレイクを果たした。
2009年ドラフト2位で広島東洋カープへ入団。未来の主砲として大きな期待がかけられ、高卒3年目には全144試合に出場し、打率.242ながら14本塁打をマークした。さらなる飛躍が期待されたが、翌年以降は故障などもあり出場機会が減少。二軍ではレベルの違いを見せつけていたが、一軍では結果を出せないシーズンが続いた。
背水の陣で迎えた2020年は、自主トレで3歳下の鈴木誠也(現シカゴ・カブス)に弟子入りすると、打撃が覚醒。同年のオープン戦で結果を残し、「6番・一塁」で開幕スタメンに抜擢された。シーズンに入っても好調を維持し、111試合出場、打率.279、14本塁打、58打点、17盗塁をマーク。8年ぶりに規定打席をクリアし、キャリアハイの成績を叩き出した。
今シーズンも内外野の複数ポジションで起用され、101試合に出場。8本塁打のうち代打で3ホーマーと勝負強さを発揮した。