長い下積みを経て…「二軍の帝王」を脱却した現役5人(4)大ブレイクした巧打者
2022/11/04
産経新聞社
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プロ野球の世界では、二軍では圧倒的な成績を残すも、一軍では実力を発揮できない選手がいる。多くが志半ばでNPBを去っているが、大きな壁を乗り越えてブレイクを果たす例もある。今回は「二軍の帝王」を脱却し、飛躍を遂げた現役選手5人を紹介する。
髙部瑛斗(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:右投左打
・身長/体重:178㎝/72㎏
・生年月日:1997年12月11日
・経歴:東海大甲府高‐国士舘大
・ドラフト:2019年ドラフト3位
髙部瑛斗は、今シーズン二軍の帝王から大ブレイクを遂げた。
2019年ドラフト3位で千葉ロッテマリーンズから指名を受けプロ入り。大卒1年目は二軍で打率.344の好成績を残し、イースタン・リーグ優秀選手賞を受賞するなど非凡な才能を発揮した。一方で、シーズン終盤に一軍デビューを果たしたが、10打数1安打と結果を出すことはできなかった。
プロ2年目となる2021年は出場機会を増やし、プロ初本塁打も記録。しかしながら、打率.145と振るわず一軍定着はならなかった。二軍では打率.327、リーグトップの28盗塁とルーキーイヤーに続いて圧巻の数字を残した。
勝負の今シーズンは、オープン戦首位打者(.393)に輝くと、「1番・左翼」で初の開幕スタメンを奪取。そのままリードオフマンの役割を任された。最終的に137試合出場で打率.273、148安打、44盗塁をマーク。2位以下に圧倒的な差をつけ、盗塁王を獲得した。