今世紀最強の大卒ルーキー…即戦力となった野手5人。プロ1年目から新人離れした成績
2022/11/08
産経新聞社
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総勢126人(育成含む)のアマチュア選手がプロ入りの切符を掴んだ今年のドラフト会議。大学生野手では、矢澤宏太(二刀流)、蛭間拓哉、森下翔太がドラフト1位で指名された。即戦力としても期待される大卒選手だが、過去にはプロ1年目からチームの中心となった選手たちがいる。ここでは、ルーキーイヤーから主力級の活躍をみせた野手5人を紹介する。
村田修一
投打:右投右打
身長/体重:177cm/92kg
生年月日:1980年12月28日
経歴:東福岡高 – 日本大
ドラフト:2002年ドラフト自由枠
1年目成績:104試合、打率.224、74安打、25本塁打、56打点、OPS.788
日大在学時にリーグ歴代2位となる通算20本塁打を放つなど、世代屈指のスラッガーとして注目を浴びた村田。2003年に自由獲得枠で横浜ベイスターズに入団し、プロ入りした。
ルーキーイヤーから開幕メンバーに名を連ね、4月2日の巨人戦ではプロ初本塁打を放つ。開幕から10試合で3本とそのパワーを余すことなく披露した。4月11日のヤクルト戦では自身初となる1試合2本塁打を達成。5月1日のヤクルト戦、5月28日の阪神戦でも1試合2本塁打を放つなど好調を維持し、5月終了時で放った本塁打は14を数えた。
その後打撃不振により7月からは2軍に降格になるも、8月中旬に1軍に再昇格する。再昇格後も打率は2割前後と苦労したが9月に入ると一転、量産体制に入る。9月15日のヤクルト戦で1試合2本塁打を放つなど新人最多記録となる月間10本塁打を放つ。
この年の村田は104試合に出場し、打率.224、25本塁打、56打点と未来の大砲の誕生を予感させる成績を残す。古木克明がサードを守っていたため不慣れなセカンドでの出場が主であったが、本塁打を量産するにつれ、サードのポジションを奪うほどの活躍だった。