かつての輝きなく…プロ野球、移籍後に成績低迷したFA戦士5人。失敗した戦力補強は?【投手編】
2023/10/04
産経新聞社
森福允彦
出身:愛知県
投打:左投左打
身長/体重:172cm/70kg
生年月日:1986年7月29日
ドラフト:2006年大学生・社会人ドラフト4巡目
ジャイアンツファンの期待に応えられなかったのが、ソフトバンクホークスで一時代を築いた森福允彦である。
愛知県の豊川高校では「三河のドクターK」と呼ばれるほど、圧倒的な成績を残していた森福。かつて工藤公康が保持していた公式戦の連続自責点0の記録を更新(56イニング連続)し、高校卒業後は社会人のシダックスへ。シダックスの廃部にともなって高卒2年目でもドラフト対象になったこともあり、ドラフト特例選手としてホークスへ入団した。
森福は2010年から徐々に頭角を現し始めると、2011年は60試合登板で防御率1.13、自責点7という圧巻の成績。2012年は17セーブ・26ホールドポイントを残し、ホークスのリリーフ陣を支えた。しかし、左打者へのワンポイントで登板する場面が増えた森福は、「自分の挑戦をしたい」という理由からFA権によってジャイアンツに移籍する。
移籍1年目の2017年こそ30試合に登板したものの、投球回は20.2で2016年よりさらに減少。その後もホークス時代のような活躍はなく、2019年に現役を引退した。