かつての輝きなく…プロ野球、移籍後に成績低迷したFA戦士5人。失敗した戦力補強は?【投手編】
2023/10/04
産経新聞社
成瀬善久
出身:栃木県
投打:左投左打
身長/体重:180cm/87kg
生年月日:1985年10月13日
ドラフト:2003年ドラフト6巡目
瞬く間にエースの座を掴み、千葉ロッテで大活躍した成瀬善久もFA移籍後に苦しんだ選手だ。
2003年ドラフトで指名を受けた成瀬は2007年に大活躍。16勝1敗・防御率1.82・勝率.941という驚異的な成績をマークした。その後、2009年〜2012年まで2桁勝利という活躍を見せ、2014年にFA権の行使を宣言。ヤクルトスワローズへの移籍が決まる。
ところが、千葉ロッテ時代の晩年から徐々に成績を落とし始めた成瀬は、スワローズが優勝した2015年もわずか3勝(8敗)にとどまった。その後も防御率が5点台というシーズンが続き、一軍登板のなかった2018年に戦力外通告を受けた。
プロのキャリアが閉ざされたかに見えた成瀬だが、オリックス・バファローズが2018年12月に入団テストを実施。3人の打者を相手に好投を見せ、バファローズへの入団が決まった。
ただ、オリックスでは1勝も挙げることはなく再び戦力外通告。通算96勝の左腕は本来の力を発揮できず、ユニフォームを脱いだ。
【了】