かつての輝きなく…移籍後に低迷したFA投手5人(5)移籍後はシーズン3勝が最多に
2022/11/10
産経新聞社
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埼玉西武ライオンズの森友哉がFA(フリーエージェント)権を行使し、今後の動向に大きな注目が集まっている。FAでの移籍はファンからも大きな期待がかけられる一方、思うような活躍ができなかった選手も珍しくない。そこで今回は、FAで他球団に移籍したのち、大きく低迷したFA戦士を投手に絞って5人紹介する。
成瀬善久
出身:栃木県
投打:左投左打
身長/体重:180cm/87kg
生年月日:1985年10月13日
ドラフト:2003年ドラフト6巡目
瞬く間にエースの座を掴み、千葉ロッテで大活躍した成瀬善久もFA移籍後に苦しんだ選手だ。
2003年ドラフトで指名を受けた成瀬は2007年に大活躍。16勝1敗・防御率1.82・勝率.941という驚異的な成績をマークした。その後、2009年〜2012年まで2桁勝利という活躍を見せ、2014年にFA権の行使を宣言。ヤクルトスワローズへの移籍が決まる。
ところが、千葉ロッテ時代の晩年から徐々に成績を落とし始めた成瀬は、スワローズが優勝した2015年もわずか3勝(8敗)にとどまった。その後も防御率が5点台というシーズンが続き、一軍登板のなかった2018年に戦力外通告を受けた。
プロのキャリアが閉ざされたかに見えた成瀬だが、オリックス・バファローズが2018年12月に入団テストを実施。3人の打者を相手に好投を見せ、バファローズへの入団が決まった。ただ、オリックスでは1勝も挙げることはなく再び戦力外通告。通算96勝の左腕は本来の力を発揮できず、ユニフォームを脱いだ。