高橋監督が未来を託すのは? 岡本・和田・中井…若手と中堅が争う巨人キャンプ生存競争【死亡遊戯コラム】
20日、巨人が春季キャンプの1軍~3軍メンバーを発表した。1軍メンバーにはドラフト組・期待の若手選手の名がある。
2016/01/21
若手選手を抜擢した1軍メンバー
3名の大卒ルーキーを含む多くの若手選手を抜擢。
それが2月1日から宮崎市で行われる巨人春季キャンプメンバーを見た第一印象だ。
ドラ1右腕桜井俊貴(立命大)、ドラ2外野手重信慎之介(早大)、そして7位指名ながら左腕中川皓太(東海大)も1軍スタートとなった。
昨シーズンはキャンプから猛アピールした戸根千明と高木勇人という2人の新人投手が1軍に定着しただけに彼らにも大きな期待が懸かる。
今回の1軍メンバーでまず注目は2人の若手内野手だろう。
19歳の岡本和真と20歳の和田恋。
「二人とも順調に育ってくれればそれが一番いいと思います。
ただ二人とも頑張れというのが通用する世界ではありません」
昨夏、岡崎郁元2軍監督にインタビューした時、岡本と和田についてそう語ってくれた。
「チャンスは平等に与える。でも、1軍に行くための席は1つしかない場合がほとんどです」と。
長打力不足に悩むチームの強化指定選手。
2軍では高校時代は主に一塁を守っていたルーキー岡本を三塁手として育成、和田も4番打者として起用し二人を競わせた。
新加入のクルーズや復活を期す村田修一、さらにリハビリ組スタートとなったFA復帰の脇谷亮太もいる激戦区サード。
まだ阿部慎之助や新助っ人ギャレットのポジションがはっきりしないが、若い二人は先輩の中井大介らと一塁・三塁のバックアッパー兼右の代打枠を争うことになるだろう。
期待の若手と言われていた中井も早いものでプロ9年目。今年11月で27歳になる。
年齢的には中堅選手だ。自分より年下の右打ち内野手、和田や岡本との争いに敗れるようなら巨人ではもう働き場所を失ってしまう。
春季キャンプとは若手のアピールの場であると同時に、中井のような中堅選手にとっては生き残りを懸けた試験場でもあるわけだ。