“日本のエース”への系譜…現役最強投手の高卒3年目は?(3)“無冠”もリーグ屈指の好成績
2022/11/12
産経新聞社
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今シーズンは多くの大記録が誕生したが、佐々木朗希投手(ロッテ)は21世紀初の完全試合を達成。さらに、NPB新記録となる13者連続奪三振、同タイ記録の1試合19奪三振も同時に成し遂げた。過去には、日本を代表する好投手たちも21歳を迎えるシーズンに圧倒的な成績を残している。ここでは、現役最強投手たちの高卒3年目を振り返る。
田中将大
・出身地:兵庫県
・投打:右投右打
・身長/体重:188㎝/97㎏
・生年月日:1988年11月1日
・経歴:駒大苫小牧高
・ドラフト:2006年高校生ドラフト1巡目
田中将大の高卒3年目は、フル回転の1年となった。
田中は、2006年高校生ドラフト1巡目で4球団競合の末、東北楽天ゴールデンイーグルスへ入団。高卒1年目から2桁勝利を挙げて新人王に輝くと、翌年も9勝をマークした。
高卒3年目となる2009年は、シーズン開幕前にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の一員として、世界一に貢献した。同年のシーズンでも、初登板からの4試合連続完投を含む開幕7連勝を記録するなど躍動。最終的に25試合(189回2/3)を投げ、15勝6敗、171奪三振、防御率2.33の好成績を残した。
個人タイトル獲得とはならなかったが、主要投手部門でリーグ上位の数字を残し、チーム創設初となるクライマックスシリーズ(CS)進出に大きく貢献。開幕前のWBCからポストシーズンまで大車輪の働きを見せた。