まさに背水の陣…崖っぷちに立つベテラン5人(5)再起をかけるリードオフマン
2022/11/19
産経新聞社
プロ野球 最新情報
全日程を終了した2022年のプロ野球。今季は村上宗隆が三冠王、山本由伸は2年連続の投手4冠に輝くなど若きスター選手の活躍が際立った。一方で、NPBでキャリアを重ねながらも、野球人生の岐路に立つベテランたちもいる。そこで今回は、来季を背水の陣で迎えるベテラン選手5人を紹介する。
田中広輔
出身:神奈川県
投打:右投左打
身長/体重:171cm/84kg
生年月日:1989年7月3日
経歴:東海大相模高-東海大-JR東日本
ドラフト:2013年ドラフト3位
不動のショートとして活躍し、広島東洋カープの3連覇を支えた田中広輔。実績は申し分ないが田中も、崖っぷちに立たされている状況だ。
東海大相模高校から東海大学に進学し、JR東日本を経由してカープに入団。 1年目から110試合に出場してレギュラーの座を掴むと、2年目のシーズンで規定打席をクリアし、打率.274をマークした。そして3連覇を達成した2016〜2018年は全試合フルイニング出場。リードオフマンとして躍動し、特に2017年は打率.290、164安打、35盗塁、出塁率.398の好成績で最多盗塁と最高出塁率 にも輝いた。
ところが、2019年はまさかの大不振に陥り、フルイニング出場・連続試合出場も途絶える ことに。同年8月には右膝半月板の手術を受けた。翌年こそ再び規定打席に到達したが、小園海斗といった新しい風が吹き始めており、田中の出場機会は減少している。
ただ、シーズン終盤は2軍で復活の兆しを見せた。2023年シーズンは内野のレギュラーとして活躍する田中の姿を期待したい。