驚きの転身…予想外の進路を歩んだ元NPB戦士5人(2)侍Jサウスポーは競艇の道に
2022/11/21
産経新聞社
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2022年シーズンの戦力外通告期間が、11月1日に終了。今年も厳しい現実が突き付けられ、現役引退を決断した選手も多くいる。引退後は球団に残る者、野球以外の道を選択する者とそれぞれ新たな人生をスタートさせている。ここでは、引退後に他スポーツに驚きの転身を遂げた元NPB戦士5人を紹介する。
野田昇吾
投打:左投左打
身長/体重:166cm/71kg
生年月日:1993年6月27日
経歴:鹿児島実-西濃運輸
ドラフト:2015年ドラフト3位
競艇選手としてプロデビューを飾った野田昇吾。一定の活躍を見せながら戦力外通告を受け、新たな道を歩んだ。
鹿児島実業高校では2年夏・3年春に甲子園へ出場し、卒業後は社会人の西濃運輸へ。都市対抗野球でも登板するなど着実に力をつけ、埼玉西武ライオンズからドラフト3位指名を受けた。プロ入り後は即戦力として期待されており、ルーキーイヤーから中継ぎで22試合に登板した。
翌2017年は38試合に登板し、防御率1.98マーク。オフにはけがの影響で辞退した山岡泰輔(オリックス・バファローズ)に代わり、アジアプロ野球チャンピオンシップ2017の日本代表にも選ばれた。さらに、2018年は自己最多の58試合登板、20ホールドポイント(1勝19ホールド)。リリーフ左腕としてチームに欠かせない存在となった。
さらなる活躍も期待されていたが、その後は登板機会を減らし、2020年オフに戦力外通告。トライアウトも受験したが獲得球団は現れなかった。すると野田は、ボートレースの世界への挑戦を決意。高い競争率を誇るボートレーサー養成所試験を突破すると、厳しい訓練を乗り越え、2022年11月に実戦デビューを果たした。