驚きの転身…予想外の進路を歩んだ元NPB戦士5人(3)伝説となった「BI砲」
2022/11/21
産経新聞社
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2022年シーズンの戦力外通告期間が、11月1日に終了。今年も厳しい現実が突き付けられ、現役引退を決断した選手も多くいる。引退後は球団に残る者、野球以外の道を選択する者とそれぞれ新たな人生をスタートさせている。ここでは、引退後に他スポーツに驚きの転身を遂げた元NPB戦士5人を紹介する。
馬場正平(ジャイアント馬場)
投打:右投右打
身長/体重:200cm/90kg
生年月日:1938年1月23日
経歴:三条実
2メートルの長身プロレスラーとして活躍したジャイアント馬場は、読売ジャイアンツに在籍した経歴を持っていることで有名だ。
三条実業高校(現:三条商業高校)では好投手として名を馳せ、新潟県内でもその存在は広く知れ渡った。プロからも注目を集めた馬場は、スカウトからの勧誘によって高校を中退し、読売ジャイアンツに入団した。
プロ2年目の1956年に急激な視力低下に見舞われたが、奇跡的な回復を見せて翌1957年にプロ初登板。初先発となった中日ドラゴンズ戦では、5回1失点という好投を見せた。しかし、同年は3試合登板にとどまると、その後の1軍登板もなく1959年オフに自由契約。風呂場でのけがによりグローブをはめることができなくなり、プロレスラー転身を決意する。
1960年9月30日、馬場はアントニオ猪木とともにリングデビューを果たす。デビュー戦を勝利で飾ると、猪木との「BI砲」でプロレス界を盛り上げ、第一線で活躍を続けた。1999年に肝不全のため逝去したが、今もなお多くのファンから愛されている。