驚きの転身…予想外の進路を歩んだ元NPB戦士5人(5)経験活かし日本代表メンバーに
2022/11/21
産経新聞社
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2022年シーズンの戦力外通告期間が、11月1日に終了。今年も厳しい現実が突き付けられ、現役引退を決断した選手も多くいる。引退後は球団に残る者、野球以外の道を選択する者とそれぞれ新たな人生をスタートさせている。ここでは、引退後に他スポーツに驚きの転身を遂げた元NPB戦士5人を紹介する。
木村昇吾
投打:右投左打
身長/体重:183cm/78kg
生年月日:1980年4月16日
経歴:尽誠学園高-愛知学院大
ドラフト:2002年ドラフト11巡目
“野球の原型”ともいわれるクリケットで、日本代表入りも果たした木村昇吾。NPBでは計3球団を渡り歩き、貴重な戦力として活躍した。
2002年ドラフト11巡目という順位で横浜ベイスターズに入団したのち、2007オフに広島東洋カープへトレード移籍。主に代走や守備固めといった起用法ではありながら、ベイスターズ時代と比較して出場機会が大幅に増加。試合終盤のスーパーサブとして重要な役割を担った。
2010年には打率.324(規定未満)と打撃でもアピールしてスタメン機会を増やすと、2011年は自己最多の106試合出場を果たした。2015年オフにはレギュラー獲得を目指してフリーエージェント(FA)権を行使。しかし獲得に動く球団は現れず。その後、埼玉西武ライオンズの入団テストを受け、契約を勝ち取った。
しかし、2シーズン在籍後に戦力外通告を受けた木村は、NPBに所属経験がある選手として初のクリケット選手に転身。身体能力を活かしてすぐさま頭角を現し、競技経験わずか3カ月ほどで日本代表にも名を連ねた。日本にはクリケットのプロリーグがないため、現在は関東地方に拠点を置くワイヴァーンズクリケットクラブに在籍しながら、海外リーグにも挑戦している。