未完のエース候補、DeNA・飯塚。昨年二軍登板5試合も2年目「先発ローテ候補の一人」へ
昨年はイースタンリーグでわずか5試合の登板のみ。それでも今季の躍進を期待せずにはいられない。それほど飯塚悟史には魅力を秘めている。
2016/01/27
まだ夢の途中
「あとシーズン後に参加した台湾のウィンターリーグでもいい感覚で投げることができ(7試合13イニング、防御率2.08)、それが自信になっています。このオフは、あのときの状態のまま良い練習ができています。振り返ってみればですが、将来を考えたら昨シーズンは、僕にとって良いシーズンだったと思います」
ピンチをプラスに変えた飯塚。今シーズンのローテーション候補のひとりだとラミレス監督は名を挙げている。
「ありがたいですね。いつチャンスが来るか分からないので、今シーズンはどんなタイミングでも行ける状態にしておきます。投げたい場所ですか? 自分としては先発で投げたいという気持ちがあるので、そこはアピールしていきたいと思います。しかしチーム事情もあるでしょうから、どんな場面であっても行けと言われれば、いつでも行きます」
そう強く言い切る飯塚の表情には、19歳らしいあどけなさがまた残っている。
未完のエース候補は、まだ夢の途中。課題があるとすれば制球力か。故障明けということもあるので決して無理をせず、球団にはしっかりとしたケアと育成方針で、飯塚のポテンシャルを引き出してもらいたいものだ。
「自分はプロの世界で長く活躍しつづける投手になりたいんです。何年も何年も良い結果を出しつづけ、チームやファンの皆さんから信頼される存在になりたいですね」
順調にことが運べば、きっと横浜スタジアムに、飯塚悟史の名がコールされることになるだろう。その日を楽しみに待ちたい。