打撃3部門とは無縁でも…「無冠の帝王」の5人(3)本塁打王が目前で…
2022/11/24
産経新聞社
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プロ野球の世界では、タイトル獲得が一つの大きな勲章だ。野手では主要打撃3部門(打率・本塁打・打点)の受賞が特に大きな価値となっている。しかし、主要タイトルとは無縁だったものの、球界を代表する強打者として活躍した選手も数多くいる。ここでは、「無冠の帝王」と称された一流打者5人を紹介する。
高橋由伸
出身:千葉県
投打:右投左打
身長/体重:180cm/87kg
生年月日:1975年4月3日
ドラフト:1997年ドラフト1位
読売ジャイアンツで選手・監督としてチームを牽引し、ファンからの人気も高かった高橋由伸。
「天才」と称されるほどのバッティングセンスを誇り、慶應大学ではリーグ3冠王に輝くなど圧倒的な活躍。1997年ドラフト会議で巨人を逆指名し、プロ入りを果たした。
プロでもルーキーイヤーからレギュラーに定着し、ジャイアンツの新人では長嶋茂雄以来となる打率3割を達成。2001年からは4シーズン連続で3割超を記録し、2003年にキャリアハイの打率.323をマークした。なお、同年は今岡誠(阪神)が.340で首位打者を獲得した。
2007年はリードオフマンを任され、NPBシーズン最多となる9本の先頭打者本塁打を含む35本塁打を記録。1番打者ながら本塁打王のタイトルを見据えていたが、村田修一(横浜)がシーズン最終打席で36本目の本塁打を放ち、同数でのタイトル受賞はならなかった。打撃タイトル獲得とは無縁で、現役時代はけがとの闘いも多かったが、強力打線を牽引する存在となっていた。