打撃3部門とは無縁でも…「無冠の帝王」の5人(4)多くの功績残した“二塁打王”
2022/11/24
産経新聞社
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プロ野球の世界では、タイトル獲得が一つの大きな勲章だ。野手では主要打撃3部門(打率・本塁打・打点)の受賞が特に大きな価値となっている。しかし、主要タイトルとは無縁だったものの、球界を代表する強打者として活躍した選手も数多くいる。ここでは、「無冠の帝王」と称された一流打者5人を紹介する。
立浪和義
出身:大阪府
投打:右投左打
身長/体重:173cm/70kg
生年月日:1969年8月19日
ドラフト:1987年ドラフト1位
2022年から中日ドラゴンズの監督に就任した立浪和義。現役時代は“ミスタードラゴンズ”として活躍したものの、打撃タイトルには縁がなかった。
PL学園では3年時にキャプテンを務め、甲子園春夏連覇を達成。バッティングはもちろんのこと、軽快な守備も特徴とした。1987年ドラフト1位でドラゴンズに入団し、高卒1年目から遊撃のレギュラーに抜擢。打率.223ながら攻守に渡って存在感を示し、新人王に輝いた。
苦しんだ打撃もプロ3年目には打率.303と結果を残した。その後も主力として活躍を続け、1996年にはキャリアハイの打率.323をマーク。十分な成績だったが、同僚のアロンゾ・パウエルが.340と圧巻の数字を残し、立浪の首位打者とはならなかった。
打撃タイトルの獲得はない一方、二塁打の通算記録は487本で今もなおNPB歴代トップを保っている。来シーズンも監督として日本一を目指し、ドラゴンズの指揮を執る。