プロを制圧した新人たち…近年最高のプロ野球「新人王」は?
2022/11/24
産経新聞社
投手
平成時代は、野茂英雄が投手の道を切り開いたといっても過言ではないだろう。「トルネード投法」と呼ばれる独特なフォームから繰り出す伸びのあるストレートと、得意のフォークボールで三振の山を築いた。新人王、MVP、沢村賞の同時受賞はNPB史上ただ一人だ。
野茂に次ぐ成績を残したのが、上原浩治だ。新人王と沢村賞のW受賞に加え、平成新人唯一の20勝をマーク。WHIPは驚異の0.90を誇った。また、“平成の怪物”松坂大輔は、高卒1年目ながら、150キロを超えるストレートを武器に16勝を挙げ、最多勝のタイトルを手にした。
また、“ガラスの右腕”伊藤智仁は、切れ味抜群の高速スライダーを武器に抜群の成績を残し、シーズン後半戦を故障で戦えなかったにもかかわらず新人王を受賞。平井正史は、15勝5敗27セーブという異色の成績で投手二冠に輝いた。
ほかにも、1年目で34ホールド、防御率1.47をマークした攝津正や、172回2/3を投げて防御率1.98とした野村祐輔、15勝3敗と高い勝率を誇った小松聖など、枚挙にいとまがない。最近では、森下暢仁が規定1点台、栗林良吏が37セーブ、防御率0.86と圧巻の成績を残している。