プロを制圧した新人たち…近年最高のプロ野球「新人王」は?
2022/11/24
産経新聞社
野手
新人王を獲得した野手の中で最もインパクトを残したのは、200安打を記録した青木宣親だろう。イチローが1994年に記録したものの、そのほかの選手は足を踏み入れたことのない異次元の領域に、大卒2年目の新人が到達したのだ。試合数増加の背景もあり、青木の達成を皮切りにほかの選手も後に続いた。
金城龍彦は、打率.346をマークして首位打者、赤星憲広は39盗塁で盗塁王のタイトルをそれぞれ受賞。長野久義は、オールラウンドな実力を発揮し、翌11年の首位打者、12年の最多安打へとつなげた。
野手では、外野手の受賞が目立つ中、2017年は史上初のセ・パともに遊撃手が選出。源田壮亮は、新人安打記録歴代2位の155安打(京田陽太は4位の149安打)に加え、遊撃手として全試合フルイニング出場を果たした。2019年には、いまや球界最強打者の名をほしいままにする村上宗隆が、高卒2年目で36本塁打を放ち受賞した。
また、新人王獲得には至らなかったものの1998年の高橋由伸や2021年の牧秀悟らは、新人らしからぬハイレベルな成績を残している。