オリックス・森友哉(170cm)「体のサイズがハンデだと思ったことはない」|小さなプロ野球選手の履歴書
2023/02/09
産経新聞社
身長に関係のない自分の武器を見つけて
野球をやるうえで身長が低いというのは、何のハンデもデメリットもない。
自分はそう思います。
単純なパワーは体の大きい人の方が有利なのかもしれません。でも、身長が高くて手足が長い人よりも身長が低い選手は手足を起用に使えると思います。実際に自分は内角の厳しいボールを窮屈にならずに打つことができますけど、それは身長が低いからというのもあると思います。パワーもちゃんとトレーニングをして練習をすれば身長に関係なくある程度はつけることはできますから。
小中学生でも高校生でも、身長に関係のない自分の武器をまずは見つけてもらいたいですね。指導者の方も、子どもの身長が低いからということでその選手の可能性を限定するのではなく、もっと長所や武器になる部分に目を向けてほしいと思います。そうすれば背が低くてももっと活躍できる選手が増えるはずでし、そうなってもらいたいなと思います。
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森友哉(もり・ともや)
1995年8月8日生まれ。大阪府堺市出身。右投左打。
大阪桐蔭では1年秋から正捕手となり、2年時には藤浪晋太郎(現阪神)とバッテリーを組み甲子園春夏連覇を達成。3年時も春夏連続で甲子園に出場し、左打者としては通算最多タイとなる5本塁打を記録。2013年にドラフト1位で埼玉西武に入団すると、1年目から6本塁打を放ち、2年目にはレギュラーに定着。2019年には首位打者のタイトルを獲得するなどチームのリーグ連覇に大きく貢献し、MVPにも輝いた。捕手での首位打者獲得はパ・リーグでは野村克也(元南海など)以来の快挙。首位打者1回(2019年)、最優秀選手1回(2019年)、ベストナイン3回(2018年、2019年、2021年)。2023年からはオリックス・バファローズでプレーする。プロ通算926試合出場、909安打、102本塁打、449打点、打率.289(2022年シーズン終了時点)。
書籍情報
『小さなプロ野球選手の履歴書』
発売日:2023年2月9日(木)
定価:1870円(本体1700円+税)
プロ野球選手になるために一番必要なものは、『身長』ではない
指導者と本人の証言から紐解く『成功の秘訣』
【収録選手】
宮城大弥(オリックス)172cm
美馬学(ロッテ)169cm
森友哉(オリックス)170cm
平良海馬(西武)173cm
宮﨑敏郎(DeNA)172cm
小川泰弘(ヤクルト)171cm
石川雅規(ヤクルト)167cm
浅野翔吾(高松商:巨人2022年ドラフト1位)171cm
<専門家の視点>
発育とパフォーマンスとの関係性
勝亦陽一(東京農業大学准教授)