世代の顔となるスターは不在?…苦しむ1997年世代の打者たち5人
2022/12/09
産経新聞社提供
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プロ野球では世代の顔となる選手が生まれるものだ。96年世代には岡本和真、98年世代には牧秀悟、99年世代には村上宗隆など続々とスターが誕生している。
一方で 97年世代には、投手は小笠原慎之介、森下暢仁などチームの柱となる選手の活躍が目立つなか、野手では今季大卒3年目の髙部瑛斗がブレイクしたものの、その他はやや淋しい内容の選手が目立っている。甲子園での活躍が、現状としてピークになっている選手も多い。そこで今回は、97年世代で飛躍が待たれる打者5人を紹介する。
オコエ瑠偉
投打:右投右打
身長/体重:185センチ/90キロ
生年月日:1997年7月21日
経歴:関東第一高
ドラフト:2015年ドラフト1位
オコエは東京・関東第一高から2016年にドラフト1位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。春季キャンプを高卒新人野手としては球団初となる1軍で迎えると、そのまま開幕1軍を勝ち取った。
ソフトバンクとの開幕戦で、代走としてプロ初出場。交流戦では、通算15安打を放つなど結果を残し、交流戦での高卒新人安打記録を更新した。翌17年は、前半戦こそ怪我で出遅れたが、復帰した8月以降はレギュラーに定着。主に1番打者として、41試合に出場し、打率.300、3本塁打、11打点と好成績を残した。
2018年は故障に苦しみ長期の戦線離脱を余儀なくされる。後半戦は積極的に起用されるも、44試合で打率.198と奮わなかった。19年は開幕スタメンを勝ち取るも、年間を通して2軍が主戦場となった。
直近3年間の1軍出場試合数は合計48試合と苦しむオコエ。楽天の外野手は層が厚く、割って入るのは容易ではないが、球界屈指と言われる潜在能力を活かし活躍の場を見出したい。