「ドミニカ選手にとってアメリカに次ぐ選択肢」中日エルナンデスが語る日本球界
ドミニカのウインターリーグでのプレーを終えて、中日のエルナンデスはキャンプインの準備に入った。現地でプレーしていた本人に来日前に話を聞いた。
2016/01/28
高橋康光
家族とともに日本を気に入っている
ドミニカ球界一の名門ティグレス・デル・リセイの一員としてドミニカ共和国ウインターリーグでプレーしている中日のアンダーソン・エルナンデス(33歳)。長年リセイ一筋でプレーし続けている彼は、同チームの数々の記録において上位に名を連ねているチームの顔ともいえる存在だ。
今季で日本球界3シーズン目を迎え、様々な国でのプレー経験も持つ彼に日本野球はどのように映っているのだろうか。
――実績のあるベテランで所属チームが決まっていない状態でもないあなたが、ずっとこの場でプレーし続けている理由とは何でしょうか?
「単純にこのチームを愛しているし、チームの力になりたいんです。中日が許可してくれる限りは続けたいですね。日本のキャンプには初日から合流するので、今日(1/24)がここでの最終戦です」
――すでに2シーズン日本でプレーしていますし、グラウンド内外問わず日本には慣れましたか?
「ええ、もちろん。だいぶ日本人になったんじゃないかな(笑)」
――中日には多くのドミニカ人がプレーしていますが、これは非常に大きいですよね。
「もちろん。グラウンド外でも食事に行ったり、チーム内に限らずドミニカ人選手はみんな仲いいですよ。遠征に出たら家を訪問したり、逆に名古屋に来た選手は家へ呼んだりしますね」
――日本社会はラテン系の人には若干窮屈な感じがするんですが、そう感じることはありませんか?
「そんなことはありません。日本にいる以上はアジャストしないといけないし、おかげ様でなんとか慣れてきたし、この調子でがんばっていきたいですね」」
――その点でもドミニカ人選手にとって中日はプレーしやすいですね。
「そうですね、中日はいつもドミニカに来て試合や選手をよくチェックしているし、そのおかげで自分もプレーしているわけですからね。チャンスをくれたチームには本当に感謝しています。家族も本当に日本が気に入っていますよ。息子なんかは、『パパいつ日本に行くの?』と聞いてきます(笑)。引退するまで日本でプレーし続けたいですね」