新人は上原、多和田ら過去最多6人。新垣、又吉、東浜、島袋……2016年活躍を誓う、沖縄出身のプロ野球選手
2月1日、プロ野球12球団が一斉にキャンプインとなる。9球団が沖縄でキャンプを行うが、沖縄の野球ファンは、特に県内出身の選手たちの動向が気になるのではないだろうか。
2016/01/31
2人の沖縄出身選手の同時1位指名は初
いよいよ2月からプロ野球の春季キャンプが始まる。
セパ同時開幕となる3月25日に向けて、南国の宮崎や沖縄が、し烈なサバイバル競争の場となる。特に9球団がキャンプを張る沖縄は1カ月間、全国のプロ野球ファンの注目を浴びることになりそうだ。
沖縄の“野球熱”は高い。近年では毎年1軍の公式戦がナイターで行われるようになったが、会場となる沖縄セルラースタジアム那覇では、指笛を鳴らした応援スタイルでスタンドのファンが一体となる。14年の11月には同球場でメジャーリーガーを迎えた日米野球の親善試合も行われ、大いに盛り上がりをみせた。
沖縄のファンが注目するのは、やはり県内出身の選手たちの動向だ。15年のドラフト会議では、過去最多の6人が指名を受けた。
指名された新人6選手は以下の通りとなっている。
◆15年ドラフトで指名を受けた沖縄出身選手
上原健太 (日本ハム1位)
多和田真三郎(西武1位)
與那原大剛(巨人3位)
大城滉二(オリックス3位)
日隈ジュリアス(ヤクルト4位)
國場翼(西武8位)
(広島6位の仲尾次オスカルはブラジル出身だが、両親が沖縄出身)
日本ハムの上原(明治大学)と西武の多和田(富士大学)はともに1位指名で、沖縄出身の選手で同時に2人が1位指名を受けたのは初めてとなる。
即戦力として期待がかかるが、多和田は右肩痛の回復具合の影響もあり、キャンプは2軍スタートが決定。しかし、西武時代の松坂大輔(現ソフトバンク)が背負った18番を与えられた右腕には、大きな希望を抱かずにはいられない。
一方、キャンプ1軍スタートが決まっている上原は、東京六大学で通算57試合に登板し14勝9敗、防御率2.14の成績を挙げたサウスポー。身長190センチの長身から最速151キロを投げ込み、スライダーやチェンジアップといった変化球の精度も高い。
今季、日本ハムのキャンプ地は前半にアリゾナ、後半は沖縄の名護に場所を移す。プロのユニフォームを着て初めて訪れる故郷の地で開幕ローテーションを目指すためのアピールが必要となる。大学時代にはモデルのスカウトからも声を掛けられたという、甘いマスクの左腕に注目だ。