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新人は上原、多和田ら過去最多6人。新垣、又吉、東浜、島袋……2016年活躍を誓う、沖縄出身のプロ野球選手

2月1日、プロ野球12球団が一斉にキャンプインとなる。9球団が沖縄でキャンプを行うが、沖縄の野球ファンは、特に県内出身の選手たちの動向が気になるのではないだろうか。

2016/01/31

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新垣、又吉、東浜、島袋ら負けられない先輩投手たち

 2015年のドラフト組以外の沖縄出身選手では、投手ではヤクルトの新垣渚、中日の又吉克樹、ソフトバンクの東浜巨らがいる。彼らはまた、新人6選手とは違う思いを抱きながら今季を迎えるはずだ。
 
 14年途中にソフトバンクからヤクルトへトレード移籍した新垣渚は、今年36歳になる申年の年男だ。昨季は移籍後初勝利を挙げたものの、わずか3勝に終わった。ダイエー、ソフトバンク時代の04~06年には3年連続の二桁勝利も達成し、155キロも計測したことがある速球派投手だが、暴投の数が現役投手としては最も多い通算97個(通算166試合)という不名誉な記録も持っている。
 
 ヤクルトに移籍した1年目の14年はわずか3試合の登板で6個、翌年は15試合に登板して9個の暴投を記録した。これは阪神の藤浪晋太郎(28試合登板)、DeNAの三嶋一輝(20試合登板)と並ぶワースト1位の記録である。
 制球力が課題であることは明白だが、昨季の奪三振率は7.56と、ストレートとスライダーを駆使して三振を奪える能力を持っている。持ち味をいかに発揮して、試合を作っていけるかが大きなカギとなりそうだ。
 
 昨季チームは14年ぶりのリーグ優勝を果たしながら、シーズンを通して活躍することができなかった新垣。今季は最後までローテーションを守り切り、連覇の一翼を担いたいところだ。
 
 新垣同様にスライダーを武器に三振を狙える投手が中日の又吉克樹だ。ルーキーイヤーの14年には67試合に登板し、9勝1敗2セーブ24ホールド、防御率2.21の好成績を挙げた。
 しかし、昨季は終盤に打ち込まれる場面も目立ち、63試合に登板して6勝6敗30ホールド、防御率3.36と、リリーフ投手でありながら負け数が6という不本意な結果に終わってしまった。好不調の波をなくし、今季は雪辱を果たすシーズンにする。
 
 ソフトバンクの東浜巨と島袋洋奨は、共に沖縄の母校を甲子園優勝に導いた投手。東浜は08年に沖縄尚学でセンバツ優勝、島袋は10年に興南で春夏連覇を達成している。
 東浜は12年のドラフト会議で3球団から1位指名を受け、競合の末ソフトバンクに入団した。プロ3年間の通算成績は18試合に登板して6勝5敗と物足りない数字だ。
 
 今年24歳になるトルネード左腕の島袋は、先輩の新垣と同様、年男として16年シーズンを迎える。ルーキーイヤーの昨季は、プロ初登板となる9月25日のロッテ戦(QVCマリン)で8回に登板し、無失点投球を披露している。
 
 現在12球団随一といえるソフトバンク投手陣、今季は元メジャーリーガーの和田毅が加入し、松坂大輔の復活も期待されている。チーム内での競争はさらに激しくなる。
 ソフトバンクは宮崎でキャンプを行うため、故郷でその勇姿を見せることはできないが、“未完の大器”といえる2人の活躍を沖縄のファンは待ち望んでいるはずだ。

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