栄光はすでに過去。松坂大輔、怪物復活へ――自主トレ公開に見えた『自信』
ホークスが2連覇を飾った2015年。しかし、松坂大輔は全くチームに貢献できぬまま、国内復帰1年目を終えた。2016年、怪物復活なるか。
2016/02/01
2016年、背水の陣
今年は何がなんでも猛奮起しなければならないだろう。
ソフトバンク・松坂大輔投手が背水の2016年シーズンに臨む。昨季は一軍での登板がなく、まったく貢献できないまま不本意な国内復帰1年目を終えた。
3年契約で推定年俸4億円の破格契約を結びながら期待にまったく応えられなかったもどかしさは本人も当然痛感しているはずである。ゼロどころかマイナスからのスタートを強いられる「元怪物」はキャンプインを目前に控え、福岡市の西戸崎合宿所で黙々と練習を積んでいた。
1月28日には、その自主トレの模様を報道陣に公開した。ここ最近の松坂は個人練習に関して隠密行動をとり〝カーテン〟を引くことが通例となっていただけに極めて珍しいケースと言っていい。
キャンプインを目前に控えながら今の自分のコンディションを包み隠さずすべてオープンにさらけ出したのは、それだけ自信があるのであろう。
各メディアに松坂が語ったところによれば、昨年8月に手術を受けた右肩の状態は医者から医学的に100%と太鼓判を押されたという。ボールを投げる上で一切の不安がなく何の痛みもない感覚は「いつ以来なのかな」と思ってしまうほどに久しぶりとのことで、松坂としてはそれがうれしくて仕方がないようだ。
自身も目標として掲げた今季の開幕ローテーション入りは言わずもがな。
昨季何も貢献できなかったことを考えれば、ミソギの意味合いも含めて2ケタ勝利は最低ラインとして頭に入れてほしいところだ。おそらく工藤監督ら首脳陣もそう願っているはずである。