伊東流“がぶりキャンプ”。最大の見どころはドラ1・平沢vs大地のぶつかり稽古!?【ほぼ月刊マリーンズ#10】
ペナントの行方を占う春季キャンプがいよいよスタート。今年も待ちに待った野球シーズンがやってきた。編集部からの「今季のキーマンをひとり挙げてくれ」というお題で書くことになった今回のコラム。我らがマリーンズはもちろん、キャプテンマークのあの男!!
2016/02/01
石垣キャンプの最注目は気がかりな内野陣
「今季のマリーンズのキーマンをひとり挙げてくれ」
そう言われたら、ファンの方々は果たして誰の名前を挙げるだろう。
投手陣なら、2ケタ勝利まであと一歩だった“石垣の星”大嶺祐太の飛躍には大いに期待したいし、実に6年ぶりに何事もなくキャンプインしたというだけで、やたらと僕らをソワソワさせている内竜也の仕上がり具合も気になるところ。同じ中継ぎでは、昨季の後半戦で防御率0.00と見事に復活した数少ないサウスポー、松永昂大の存在も捨てがたい。
大谷智久から西野勇士につなぐ必勝リレーに、左右の両輪、内&松永、そして13年のタイトルホルダー、益田直也が万全の状態で加わってくれれば、その盤石ぶりはリーグ屈指。やや手薄な先発陣にとっても、これほど心強いことはないだろう。
一方の野手陣はと言うと──。すでに捕手&外野には、ある程度計算の立つ顔ぶれがそろっているだけに、やはり注目ポイントは、今江敏晃&ルイス・クルーズの退団で、いまのところ不安要素しかない内野の布陣をどう整備するかの、一点に尽きる。
期待のゴールデンルーキー・平沢大河が、高卒新人内野手としては、かの立浪和義以来28年ぶりとなる開幕スタメンをゲットし、前回のコラムでも取りあげた新外国人ヤマイコ・ナバーロが、ファンの心配を杞憂に終わらせるほどの大爆発をみせる……なんてことが現実に起きれば、もはやなにも言うことはないけれど、そうは問屋が卸してくれないのがプロの世界。
仮にも昨季Aクラス入りしたチームが、のっけから実力未知数の新戦力頼みにならずとも済むよう、ここはひとつ、スタメン候補の内野陣には、いい意味での先輩ヅラで「チャンスは俺がモノにする」という心意気、執念を見せてほしいものだ。