引退危機からカムバック! プロ野球、現役続行のピンチを乗り越えた5人。復活を遂げた選手たち
2023/01/26
産経新聞社
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プロ野球の世界では、毎年球界に入る者がいれば、球界を去る者もいる。2022年シーズン終了後にも、金子千尋や平田良介らは退団を選択したが、最終的に現役引退を決断した。一方で、他球団との契約を勝ち取り、現役を続行する選手もいる。ここでは、引退危機からもう一花咲かせた5人の選手を紹介する。
新井貴浩
投打:右投右打
身長/体重:189cm/102kg
生年月日:1977年1月30日
経歴:広島工 – 駒沢大
ドラフト:1998年ドラフト6位
新井貴浩は、古巣への復帰で復活を遂げた。
1998年ドラフト6位で広島東洋カープに入団。プロ2年目の2000年に16本塁打を放ち台頭すると、2005年には打率.305、43本塁打、94打点の好成績を残し、本塁打王とベストナインに輝いた。
2007年オフに国内フリーエージェント(FA)権を行使し、阪神タイガースへ移籍。移籍後も中軸を担い、本塁打数こそ減少傾向にあったものの、2011年には打点王(93打点)を獲得した。しかし、2014年に定位置を奪われ、同年は代打中心の起用に。94試合の出場にとどまり、打率.244、3本塁打と不本意な成績に終わった。同年オフには減額制限を超える年俸ダウン提示を受け、退団を選択。
引退危機に直面したが、広島が獲得に乗り出し、古巣への復帰を決断した。移籍初年度から正一塁手として存在感を示すと、翌2016年には打率.300、19本塁打、101打点をマーク。25年ぶりのリーグ優勝に貢献し、最優秀選手(MVP)に選出された。現役続行のピンチを乗り越え、チームを黄金期へと導いた。