引退危機からカムバック! プロ野球、現役続行のピンチを乗り越えた5人。復活を遂げた選手たち
2023/01/26
産経新聞社
山﨑武司
投打:右投右打
身長/体重:182cm/100kg
生年月日:1968年11月7日
経歴:愛工大名電高
ドラフト:1986年ドラフト2位
山﨑武司は、引退危機から復活を遂げ、打撃二冠に輝いた
1986年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団。一軍定着までに時間を要したが、1996年にレギュラーとして固定され、大ブレイクを果たした。同年は127試合に出場し、打率.322、39本塁打、107打点の好成績で本塁打王とベストナインを獲得。その後も長距離砲として長年チームを支えた。
ところが、2002年に打撃不振や故障で26試合の出場にとどまると、自らトレードを志願。オリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)に移籍した。2003年は22本塁打を放ったが、翌2004年には首脳陣との確執もあり、62試合出場で4本塁打と低迷。同年オフに戦力外通告を受け、一時は引退の意向を示していた。
しかし、東北楽天ゴールデンイーグルスからオファーを受け、現役続行を決断。移籍初年度から25本のアーチを描くと、39歳を迎えた2007年には本塁打(43本)と打点(108打点)の二冠に輝いた。その後も主砲として活躍し、古巣・中日への復帰を経て、2013年シーズン終了後に引退。27年間の現役生活を送り、両リーグで本塁打王を獲得するなど多大な功績を残した。