【キャリアハイ編】セイバーメトリクスの視点で見るNPB歴代最強打者ランキングトップ30
2023/02/08
産経新聞社
セイバーメトリクスの視点で過去の打撃ベスト10を振り返ろう
筆者は以前、「セイバーメトリクスの視点で見るNPB歴代最強打者ランキング」を作成した。歴代打者のキャリアでの貢献をセイバーメトリクスの手法で数値化し、比較を行ったのだ。ただこの手法で2022年シーズンを見た場合、特筆すべき事件が起こった。村上宗隆(ヤクルト)の大活躍である。ただ村上のプロキャリアはまだわずか5年。キャリアが長い方が有利な最強打者ランキングに今すぐ入ってくるわけではない。では単年シーズンを比較した場合、2022年の村上はどれほどの位置にくるのだろうか。今回は各打者の単年に限定して、歴代最強打者ランキングを作成してみたい。
ただし、普通に単年のランキングを作成すると、上位はある打者の名前で埋め尽くされてしまう。王貞治(読売)だ。なんとベスト10位のうち、8人が王になってしまう。それほど王の成績は圧倒的なのだ。これでは面白くないので、今回は各打者のキャリアハイに限定し、比較を行っていく。比較を行う指標はwRAA。リーグ平均レベルの打者に比べ、どれだけチームの得点を増やしたかを表す指標だ。