期待通りの大活躍…阪神、今世紀最強のドラフト1位入団5人。球団史に名を刻む選手たち
2023/02/13
産経新聞社
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プロ野球の世界では、ドラフト1位入団の選手には特に大きな期待が寄せられる。中には実力を発揮できないまま戦力外となる選手もいるが、プレッシャーを乗り越えて球界を代表する選手となった例も多い。今回は、阪神タイガースからドラフト1位指名を受け、チームの中心となった現役選手5人を紹介する。
鳥谷敬
出身:東京都
投打:右投左打
身長/体重:180cm/79kg
生年月日:1981年6月26日
ドラフト:2003年ドラフト自由枠
阪神タイガースの正遊撃手を長きにわたって務めた鳥谷敬。まさに球界を代表するショートストップだった。
聖望学園高校では、3年夏の甲子園に出場するも初戦敗退。卒業後は早稲田大学に進学し、1年生の段階でレギュラーを掴む。2年春には史上最速タイで三冠王に輝くなど、高い能力を存分に発揮していた。
そして2003年のドラフト会議で、自由獲得枠で阪神への入団が決まった。
藤本敦士が遊撃のレギュラーの座を確保していたなか、鳥谷は1年目から101試合に出場すると2年目には全試合出場を果たす。
堅実な守備に加えて、2009年に自己最高となる20本塁打を放つなどパンチ力も発揮。シーズン打率3割も計3回記録した。
2014年オフにメジャー移籍を試みたものの、条件面で折り合いがつかずチーム残留。その後、2018年に2005年から継続していた全試合出場が途切れ、打撃・守備の両面でらしくないプレーが続いた。
2019年オフに阪神を退団し、翌年からは千葉ロッテマリーンズに移籍。2021年の交流戦では再び甲子園の土を踏み、代打でタイムリーヒットを放った。1塁ベース上で珍しく感情を露わにした鳥谷の姿は、すべての阪神ファンの脳裏に刻まれているはずだ。