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中田翔の打点王の背景に俊足3人組のアシストあり!【2014年タイトルホルダー 打点王編】

2014年の打点王を獲得したのは阪神のゴメスと、日本ハムの中田翔だ。それぞれの個人の成績を振り返ると記録の価値や、チームの状況にどう影響を及ぼしたのかまで見えてくる。特に中田翔の場合は、上位を打った俊足三人によるアシストも大きい。

2014/11/06

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中田の打点王を演出した俊足3人衆

 パ・リーグは中田翔が100打点丁度で初の打点王を獲得した。入団7年目にして初の100打点超え、打撃タイトルの獲得も初めてとなる。

 2位に10点差をつけており、シーズン中盤以降は独走状態となった。ペーニャは3・4月好調ながら中盤に不振に陥り、中村剛也は開幕にケガで間に合わず8月32打点と追い上げたが届かなかった。

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 一方で中田は144試合フル出場、通年働いた。
 1試合3打点以上は8試合しかなく、4打点以上も2試合。セ・リーグのゴメスと同様に爆発的に打点を稼ぐことはなかったが、全ての月で月間10打点代後半をマークし安定的に打点を積み上げていった。

 打点は自力で稼ぐのには限界があり、前を打つ打者との「共同作業」になる。中田は142試合、4番でスタメン出場したが、主に西川遥輝、中島卓也、陽岱鋼の3人が前を打っていた。
 出塁率だけを見ると西川.343(21位)、中島.333(24位)、陽.367(11位)でいずれもベスト10圏外で決して高いとはいえない。しかしこの3選手の出塁後の結果に中田の打点王獲得の要因が隠されている。

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 得点を見ると西川が90でリーグ2位、陽は77でリーグ3位、中島は少ないが55ある。このうちどれくらいホームへ戻ってきたのか、本塁生還率を見てみると、陽が.423、西川が.395、中島が.387でトップ3をこの3選手が占めている。盗塁数は盗塁王を獲得した西川が43個、中島が28個でリーグ6位、陽も20個で10位と揃って俊足。中田の前を打つ3選手は出塁機会こそ目立って多くはなかったが、単打や四球での出塁でも盗塁で得点機を作り、俊足を生かしたベースランニングで高確率でホームへ戻ってきた。

 中田はおのずとチャンスで打席が回る機会が増え、得点圏打数176は2位の李大浩に16打数差をつけてダントツのトップ。
 機会が多ければ、必然的に打点が増えることになり、得点圏打率は.295ながら、三桁の打点を稼ぐことができた。チャンスメイクしてくれた3選手様様の初タイトルといったところかもしれない。

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