【アメリカの眼】「大谷は世界有数の投手の一人」米メディアもアリゾナに注目。各球団が待ち焦がれるメジャー挑戦
アリゾナ州ピオリアで春季キャンプを行っている北海道日本ハムファイターズ。一際、日米メディアから注目を集めている大谷翔平を『ベースボール・アメリカ』が特集を組んだ。
2016/02/06
Getty Images
日米から注目される大谷翔平
2週間にわたり、アリゾナ州ピオリアで春季キャンプを行っている北海道日本ハムファイターズは選手、そしてコーチなどのスタッフをあわせて総勢100人以上となる。球団にとって、29年ぶりの海外キャンプで滞在中には韓国の球団とのオープン戦も予定されている。
そんなファイターズで一際、日米のメディアから注目を集めているのが大谷翔平だ。
『ベースボール・アメリカ』のウェブサイトは報じ、特集記事を組んだ。このサイトは、主にドラフト候補のアマチュア選手やマイナーリーグの若手有望株(米ではプロスペクトと呼ばれている)に関する情報が充実した野球専門誌であり、紙媒体だけでなくウェブサイト上でも情報を多く公開している。
ビル・ミッチェル記者は、大谷が一部では「ファーストボール・プリンス(直球王子)」と呼ばれていることにも触れ、プレミア12そして2014年の日米野球、北海道日本ハムファイターズでの3シーズンを経験し、すでに世界でも有数の投手の1人であると紹介した。
バッティングではなめらかなスイングで左打席からもバットを伸ばしボールを遠くまで運んでいると評した。強い当たりではないと思った打球も外野間に運ばれていたと驚きを綴った。それでもスカウトたちから高い評価を受けているのはピッチングだと続けた。
“Not only is Ohtani a dominant pitcher, he’s also spent time in the Fighters outfield. If major league teams ever get their wish and Ohtani makes the jump to MLB, he would almost certainly have to give up being a two-way player, but that doesn’t concern him at this point.”
「大谷は圧倒的な投手だけではなく、ファイターズでは外野でもプレーしている。もしメジャー球団の願いが叶い、大谷がメジャー挑戦をすることになっても二刀流は高い確率で諦める必要があるだろうが、現時点で彼(大谷)はそれについて心配していないという」
大谷は通訳を介して、「その決断は今できない。今は二刀流の選手になれるよう続けていく。今はそれしか言えない」と話した。