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「僕は頼られる存在になりたい」DeNA須田、生き残りへ“究極の便利屋”としての覚悟

2010年ドラフト1位でベイスターズへ入団した須田。昨年、崖っぷちの中から一つの活路を見出した。

2016/02/08

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若い選手たちのためにも……

「先発のときは中継ぎの投手に迷惑をかけたこともあったし、助けられてきたこともありました。今はその大変さが身に染みてわかっています。だからこそ先発投手の勝ち星を消すようなことは絶対にしたくない。とくに砂田(毅樹)や石田(健大)といった若い選手、今永(昇太)や熊原(健人)といった新人が先発をするのであれば、なおさらです。僕は頼られる存在になりたいんですよ」
 
 これからを担う若い選手たちを落胆させ、成長を阻むような真似はしたくない。信頼できるバックアップがいてこそ、経験値の少ない選手たちは安心して投げることができる。DeNAは若いチームであり、ポテンシャルだけを見れば他球団に劣ることはない。彼らの自信を深めさせ、若い力を伸ばしたい。須田は自分の能力が活用できるだろう居場所を見つけた。
 
「自分が投げるのは7、8、9回じゃない。やっぱり中継ぎならば、先発がマウンドを降りた5回、6回だと思うし、いい流れを途切れさせないようにしないといけない。逆に先発が崩れて3回から3イニング投げるのであれば、悪い流れを断ち切って、いい流れを呼び込み、負け星を消す働きができるようにしたい」
 
 気がつけば須田が投げている――捲土重来を期すDeNAにとって“究極の便利屋”の登場は、チーム力向上につながることは間違いない。未来を見据えた須田のタフネスな1年が、今始まろうとしている。

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